尾瀬 至仏山往復 山スキー

【期日】 ’07年4月7日(土)
【天候】快晴
【形態】単独
【コース】戸倉ゲート脇駐車場530→710津奈木橋→1100オヤマ沢田代→1230至仏山 往復 1540駐車場着 総行動時間 10時間10分
【装備】K2 181cm、ディアミール・フリーライド、ガルモントGライドG-fit、GPS
【資料、地図】国土地理院2万5千分の一地形図[尾瀬、至仏山]
【立寄り湯】花咲の湯(3時間500円)

尾瀬戸倉のゲートから津奈木橋まで歩き、最初のカーブが尾根を横切る地点からシール登高し、至仏山を往復した。こういう場面では、昨今自転車をアプローチに使うのが定番になっているようだが、直前に自転車のパイプが亀裂して使えず、往復をスキー靴を手に持ってテクテク歩くという、不毛なアルバトをしてしまった。しかし、快晴の下頂上を独り占めできるという天の祝福を享受した。 前日、戸倉ゲート手前の駐車スペースに車を止め泊まる。

5:30 車が3台ほど増えている。一人自転車持参の方が出発していった。続いて私も出発する。スキーをザックに括り付け、手にはストックとスキー靴といういでたちで、覚悟して歩き始める。林道に雪は無い。

7:10 ゲートから1時間40分で津奈木橋に到着。前後に人気無し。ついでに道路に雪も無い。橋を過ぎ時計回りのカーブを歩きながら、斜面に上がる場所を探す。明るいブナ林の疎林をシールで登高する。くるぶし程度の雪、陽当りが良いので直にザラメになりそうな斜面を気持ちよく高度を稼ぐ。高度が上がるにつれ、周りの景色が広がり武尊山、燧ヶ岳が見えてくる。



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ブナの疎林(1500m付近)

8:40 1500m付近に到達。ブナとダケカンバの疎林。良い斜面だ、帰りが楽しみだ。この辺りからやや急斜面だが、シールとクトーが良く効く。 。

9:20 GPSで1800m地点を過ぎたのを確認して、右へトラバース気味のコースを取る。2万5千地形図の1866.9mのピークを右から巻く。鳩待峠からのトレースに合流することを期待して進んだが、結局スキー トレースは無く、シラビソの疎林でスノーシューのトレースに合流する。一人だ。目の前には、小至仏山の頂と広大なワル沢の斜面が広がる。眼を転じると燧ヶ岳と会津駒ヶ岳、平ヶ岳が間近に見える。鳩待峠は既に下の方だ。雪の状態は、くるぶしより少し上くらいの重い雪だが、クラストはしておらず、モナカでもない。


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小至仏(左端)と至仏山

11:00 2030m 森林限界近辺のオヤマ沢田代に到着。目の前に小至仏山から至仏山へかけて広大な無木立の斜面が広がる。眼を凝らすと、小至仏山のピークが競り上がる根元に先行するボーダー(?)が休んでいる。ここから先トレースが無い。私は、小至仏山(2162m)の東面を等高線に沿ってトラバースし、尾根を乗り越したところで上方へ転向、至仏山と小至仏山の間の鞍部へ向かう。彼のボーダー氏は、私が東面のトラバースに乗り出す前にワル沢を滑り降りて消えていったので、言葉を交わす暇も無かった。私は、斜面が広大すぎて目がくらくらしそうだった。

11:45 小至仏と至仏山のコルに到着。ここから至仏山まで一部夏道が露出している。至仏山の頂上に人影はない。鳩待峠の方を振り返っても追ってくる気配なし。意外な感じ。もっと人が多いと思ったのに。大きな岩の下にスキーとザッグをデポし空身で頂上へ向かう。

12:30 誰もいない無風の頂上(2228m)に立つ。今まで見えなかった谷川連峰、越後三山、守門岳が見えてくる。おにぎりを食べ、セルフタイマーで写真を撮る。自分以外誰も居ないのが不思議だった。鳩待峠が開通したら、これが一変するんだろうな。露出した岩に上半身を横たえまどろむ。最高だ!ムジナ沢の上部は軽いモナカのところもあるが、基本的にはザラメになった。岩棚のところは岩が大きく露出している。下るのは容易だが、登り返しは嫌だった。今日はあきらめて引き返そう。いつかテントを持参し、時間を気にせずこの斜面を思う存分滑ってみたい。


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左:会津駒ヶ岳と燧ヶ岳、眼下は尾瀬ヶ原、右:頂上でご満悦の私

12:50 頂上を出発。つぼ足でスキーをデポした鞍部へ向かう。


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至仏山頂上から小至仏(中央)、背後の山は武尊山

13:15 シールを外して、大滑降開始。鞍部から小至仏山の斜面を来た時のトレースをなぞり斜滑降する。広大な斜面にスピード感が狂う。斜面でトラバースを止め、スラーローム。しかし、高度を落としすぎると帰りが大変なのですぐ止める。陽当りが良いので基本的にザラメ。オヤマ沢田代の辺りで上ってくる登山者2名とすれ違う。この辺りのシラビソの森では、重いパウダー。

14:00 津奈木橋近くに帰着。津奈木橋までザラメの斜面が続くが、ブナの疎林のツリーランは結構楽しい。スキーを外して、また車まで歩きの苦行。俺はこんなに忍耐力のある人間だったっけ?ゲート手前で、カラマツ林を透かしてほとんど雪が無いのに営業している尾瀬戸倉スキー場が見える。

15:40 往きとほぼ同じ時間を要してゲート近くの駐車スペースに到着。着くと同時に雨が降り出した。気まぐれな春の天気。あぁ~疲れた。花咲温泉で御風呂に入り、おそばを食べて帰路についた。(完)





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