尾瀬 至仏山スキー

【期日】’07年5月3日(木)
【天候】快晴
【形態】単独
【コース】鳩待峠540→800至仏山頂上820→(ムジナ沢滑降)→900山ノ鼻920→1200至仏山直下2170m→(ワル沢滑降)→1230渡渉点→1320鳩待峠 総行動時間 7時間40分
【装備】K2 181cm、ディアミール・フリーライド、ガルモントGライドG-fit、GPS
【資料、地図】国土地理院2万5千分の一地形図[尾瀬、至仏山]
【立寄り湯】

今年2度目の至仏山(前回はこちら)。前日鳩待峠に入り手前の有料駐車場(\2500)に車を止め車中泊。車が既に20数台。曇り空で時々強い風が吹く。

5:40 鳩待峠出発。すぐ雪が付いているのでシールでブナ林を登高開始。目の前に小至仏、至仏山、そして手前にワル沢の大斜面が広がる。まだまだ十分な雪である。この日、準備している人たちを見ると、スキー客より登山客の方が多かったし、至仏へは私一人の淋しい出発であったが、途中でボーダー氏を一人追い抜いた。心配した風も止み今日も良い天気だ。1866.9mのピークと悪沢岳は右から巻き、小至仏山も先行トレースに従い高巻く(約2120m)と、小至仏と至仏山の鞍部が下のほうに見えた。シールを着けたまま鞍部まで下る。ここから頂上迄夏道のある稜線に雪は無いが、あえて雪の斜面をスキーのまま登高する。



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左小至仏山、右至仏山、そしてワル沢の大斜面

8:00 途中追いついてきた単独のツボ足登山者と一緒に頂上を踏む。前回来た時より少し雪が減った程度で十分雪がある。二人だけの頂上で写真を撮り合い、山座同定をする。初めて気が付いたが、頂上の山名盤は位置が30度くらいずれているのには驚いた。握り飯を食べてエネルギーを補充する。

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至仏山頂上、先行する男性

8:20 ムジナ沢滑降開始。頂上直下は岩が出ているので、いったん右の夏道のある尾根寄りを100mほど下り、狭い廊下を左へトラバースしてムジナ沢へ入る。上から狭いと見えた回廊も十分な広さがあり、周りに岩があって適度の緊張感があり楽しい。小ぶりのルンゼ風。頂上近くの斜面はザラメになる直前のクラストした雪面で、エッジを効かすとエッジが激しく振動し足がむずがゆくなる。狭い廊下を抜けると広大なムジナ沢が広がる。私は滑り始めると一気に滑りたくなり、途中で止まって写真を撮る事を忘れる。だからムジナ沢の写真が無いと今日も後悔する。全面雪はつながっており、沢の中間はザラメ、ツガ林は湿雪、尾瀬ヶ原に出る辺りはクサレ雪でブレーキがかかる。

9:00 山ノ鼻到着。ムジナ沢下部のツガの森に突入すると楽しい滑降もおしまい。右へ右へとできるだけトラバースしながら降りたが、尾瀬ヶ原へ出てみると結構山ノ鼻から遠かった。スケーティングでハイカーが一杯の山ノ鼻へ移動する。尾瀬ヶ原は、だいぶ薄くなっており、ツボ足だと踏み抜きそう。水芭蕉には早すぎるようだ(歩き回ったわけではないが)。


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右:ムジナ沢と左:登り返しに使う稜線の夏道

9:20 山ノ鼻出発。かなり迷ったがワル沢を滑りたかったので、至仏山を登り返す。テント泊していたグループが至仏山へ向かうのを見て私も意を決した。彼らはスキーとツボ足の混成チームで尾根沿いの夏道へ向かったので、私もそれを追う。途中、頂上を一緒に踏んだ男性が降りてきたので、再会の挨拶をする。どこへ行くのか、ついに聞かずじまいだった。ツガの森を抜けた辺り(1700m?)から上部の無木立の急斜面にてこずるが、何とかシールで登りきる。



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2000m付近から(左)尾瀬ヶ原を振り返る、(右)上部の急斜面

11:50 頂上直下(2170m)に到着。頂上直下の木製テラスと木道がある辺りは、雪が切れているのでスキーをぬいで登高する。木道の終わりで再びスキーを履くが、そこでシールを取り外す。

12:00 ワル沢滑降開始。もはや頂上には興味が無かったので、そのまま小至仏直下のワル沢上部へ向かって斜滑降を始める。広大なワル沢へ入ると斜滑降を止めシュプールを刻む。この時間ではもはやザラメなので、自由自在に弧が描けとても気持ちがよい。最初大きくリズミカルに振り、立ち木が出てくると小さくターンしてスピード制御を優先し安全第一。ワル沢でも、またしても途中で写真を撮り忘れて一気に下り、狭い沢に突入してしまう。


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ワル沢下部

12:30 渡渉点に到着。もう少しで崩壊しそうだが、スキーで渡る。対岸に夏道を歩く登山者が見えたのでホッとした。ワル沢は初めてだったのでGPSを使った。ワル沢がだんだん狭くなってくると、沢が割れてあちこちで水が出ているが、いまはどこでも渡れる。なので早めに右(南)へ右へとルート変更していく。GPSトラックを帰宅後見ると、ワル沢を早めに横切ってオヤマ沢へ出ているのがわかる。


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渡渉ポイント



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GPS軌跡

13:20 鳩待峠へ帰着。雪がつながっているのでシール登高していると、ハイカーが『そのスキー滑らないのですか?』と聞いてくる。『シールが貼ってあるんです。』と答えると妙に感心していた。普通の人には、それは当然の反応かもしれない。

今回は、ムジナ沢とワル沢両方を欲張った。至仏山の登り返しは、体力的に本当に苦しかったが、ワル沢を滑ってそれも報われた。良かった。来年も必ず来るでしょう。(完)
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