平標山 山スキー

【期日】 ’07年3月3日(土)
【天候】晴
【形態】単独
【コース】元橋駐車場620→頂上1130→1300駐車場 総行動時間6時間40分
【装備】K2 axis 181cm、ディアミール・フリーライド、ガルモントGライドG-fit
【資料、地図】国土地理院2万5千分の一地形図[三国峠北西&北東]
【立寄り湯】猿ヶ京温泉、まんてん星の湯(3時間650円)

報告するまでも無いが、埼玉からここまで道路に雪は無い。平標登山口の駐車場が使えないので、火打峠のスノーシェードを出たところにある待避所(三国小学校脇)に入る。仮眠中のトラックの脇に車を止め前泊する。朝目覚めるとトラックが消え平標山へ向かう人達の車と入れ替わっていた。スキーとボーダーの混成チームが既に支度を始めている。

6:20 わたしはこのグループの後から行くつもりだったが、なかなか出発しないので挨拶をして先に出る。小学校の正門から敷地を横切り、雪のある別荘の道を外れまで歩くと、そこからスキーにする。橋を左岸から右岸へ渡ってすぐのポイントから林道を外れ左側のヤカイ沢へ入る。もう少し先から入ってもよかったかもしれない。猛烈な薮で右往左往する。

7:00送電線の鉄塔下へ到達。ここだけは開けているので、立ち止まって平標山を眺める。頂上の左側の斜面が良さそうだ。この時点では、1300m辺りから右側の尾根の後へ回りこみ尾根を登りつめて、頂上と平標山の家の中間地点へ出るつもりだった。(結局、下の写真のように頂上左沢を登り,同じところを下った)


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8:00 駐車場を出るときは一番だったが、1300m付近で遂に単独行の男性に追い抜かれる。聞いたら左俣の尾根をまっすぐ行くというので、先行者がいるほうが楽かなと安易に考え、その人の後を追う。

9:00 1500m森林限界。いよいよ急斜面になる。クラストした斜面に薄く重い粉雪が乗っかった状態。今日は日中気温が上がるので、お昼頃にはザラメになることが予想された。しかし、シールで登るのも限界になってきた。ジグザグで乗り切ろうとしたが、横滑りしてどうしても前へ進めない。先行する男性があきらめて、ツボ足に切り替えた。私もスキーをザックにくくり付けツボ足へ変更。しかし、私のスキーは長くて重いので負担は急増、しかも急斜面でピッケルも無い。今更最初の右尾根へ行くわけにも行かないし。下から後続が続々やってくる。思案していると、ツボ足に切り替えた男性一人と、若い二人組みに抜かれる。結果的に大半は右尾根を選択し直登したのは5人だけ。つまり、私が最後尾になってしまった。この二人組みは、シールのままジグザグに巧みに登っていく。本当はコツを聞きたかったが、私が登りきる前に二人は、この左股を滑っていったので聞きそびれた。私のシールは、エッジがかくれる状態で裁断されていることが原因かな?今度誰かに教えてもらわなければ。ここからスタミナ切れで、青息吐息の状態が続く。


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標高約1,700m辺りから見下ろす

10:40 1800m地点到達。薮地帯は既にずっと下の方。見上げると急斜面に続き頂上は目前。小ぶりの雪庇が出ている。今日は天気が良くなるはずだが、まだ上空は灰色。しかし、視界は良好で苗場山の神楽ヶ峰から霧ヶ峰、雁ヶ峰へ至る稜線がくっきり、背後には、噴煙を上げる浅間山が聳えている。浅間山の北東斜面に良さげな1枚バーンが広がっているのが見える。しかし、私はというと余裕が全くなし。10mごとに息を整える始末、全くの青息吐息状態。還暦近い体には、スキーを背負っての急登は、難行苦行だ。頂上が見えているのが、せめてもの救いか。



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標高約1,870m辺り、頂上(右)はもう少し

11:00 約1870m(GPS測定)、稜線は直ぐ目の前。最初に私を追い抜いていった男性がもう滑り降りてきた。年のころ40代前半?『気をつけて』と声を掛ける。


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滑り降りていく今日最初の人

11:20 遂に稜線1960mに出る。頂上1984mは、直ぐ目の前。やれやれとスキーをおろし装着。なんと軽いことよ。私のスキーは重いので、これは絶対対策が必要だな。160cmの板にディアミールをつけるか、シールをトリムし直すかだな。シールで登りきった二人組みが、今まさに滑り降りようとしている。



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やっと稜線に出る。スキーを履いて頂上を目指す


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広大な斜面を、シールで登りきった二人組みが滑り降りていく

11:30 頂上到達。4人ほどいる。山の家方面の稜線からは続々登ってくる人達。道標と巻機山を背景に写真を撮る。他に仙ノ倉山、万太郎山、谷川岳の谷川連峰、遠くに平ヶ岳、妙高、後立山連峰、赤城の山が識別できる。頂上にいる同年代の方に『やぁ、今日は疲れました。右の尾根を行くべきでしたよ』と、話し掛けたら、『なかなか動かない黒い点がみえましたね』と切り返され、思わず『そう、バテバテだったんですよ。』とあっさり自分だと認めてしまった。



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頂上の道標、背景は巻機山


11:50 さて今日は、どこを滑り降りようかシールを外しながら思案する。せっかく苦労して登ってきた左俣(正式名称は有るのでしょうか?下から見て頂上左の沢です)にする。南側の斜面で遊んでから、ヤカイ沢を滑り降りるという選択肢も有るが、次の機会に譲ることにした。苗場山の方を見る。3月中に一度は行こうと思っている神楽ヶ峰と雁ヶ峰の稜線が気になる。



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苗場山神楽ヶ峰から霧ノ塔、雁ヶ峰へ至る稜線

最初、稜線沿いに北側へ移動。鞍部から斜面へ飛び込む。ザラメ風の斜面にエッジが効いて、気持ちよくターンを決める。ターンを決めるたびに、後から玉になった雪が転がってくる。沢の底を下るのは何となく気持ちが悪いので、少しづつ右側の登ってきた尾根の方へ移動する。その尾根を凡そ1400m辺りまで快適に滑り降りる。さすが、一気にというわけには行かなかった、3回ほど停止し呼吸を整える。でも、還暦前の自分としては上出来だと、自分を誉める。下の方に、二人組みが休んでいるのが見えたので、年甲斐も無く意識してしまった。山スキーやる人間は、自己顕示欲が強いのだ(と、勝手に決め付ける)。

12:00 1400m辺りから薮へ再突入。薮の具合がひどい。それだけ雪が少ないということの証だ。今日のテーマは、絶対怪我をしないこと(実は前回木立と激突、額を5針縫う怪我、やっと抜糸したばかり)。薮の中をプルークボーゲンで木立をやり過ごしながら、左の林道へ入るコースを探す。全くスキーにならない。

12:20 やっと左側に林道を見つけ、回り道になるがそれを滑って平元新道への林道に合流。元橋へ戻る途中の水場で思いっきり水を飲む。体が猛烈に水を欲しているのだ。ここで一息入れ靴を洗う。この頃には、すっかり雲も取れ、空は真っ青になっていた。気が付くと暑いのでアウターを脱ぐ。頂上で、もう少しゆっくりしてもよかったかな、と思う。しかし、いつでも来れるので、あっさり気持ちを切り替える。

13:00 ゆっくり林道を三国小学校まで滑り降りる。既に駐車場では二人組みが装備を解いて帰宅準備中。『ご苦労さん』と挨拶交わして、今日の山スキーを終了した。本当に、今日は大満足の1日でした。
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