乗鞍岳(3,025.6m)、山スキー

場 所 北アルプス、長野県中部、我が家から往復526km
日 時 2008年5月18日(日)
コース 3本滝駐車場→(by bus)→位ヶ原山荘→位ヶ原→肩ノ小屋→剣ヶ峰→ツアーコース経由→3本滝駐車場
メンバー 単独
天 気 晴
装備 サロモン Verse7 160 cm, フリッチ・ディアミール FR, ガルモントG-Lite


何と、スキーで乗鞍岳に来るのは30数年ぶり...感慨深い。

その時は、乗鞍岳で開かれた海和 俊宏のサマーレーシングスクールに参加したのだった。大雪渓にポールを立てて、回転を練習したっけ。会社の文化体育活動だったので、出張扱いの実に気楽で楽しいものだった。

さて、前日は3本滝のレストハウス前で車中泊。ここまで上がってきて車中泊している車はそう多くない(夜9時の段階で6台程度)。ここは、水が無いことを除くと実に便利な場所だ。携帯はバリバリ通じるし、トイレはある。レストハウスはもちろん営業終了で施錠されているが、建て屋内の自動販売機コーナーには灯りがあって、シャッターが半分綴じているので風除けのある、食事には格好のスペースを提供してくれていた。

翌朝6:00 車から這い出すと、車がかなり増えていた。最上部のかもしかゲレンデには雪がない。どうするか、気持ちは「往路、バス」で決めていたが、帰りはツアーコースを滑って降りたかった。見ていると、二人が自転車で登っていった。そして、単独の二人が相前後して雪のないゲレンデを兼用靴で登っていった。私も当初自転車持参を考えたが、今回は偵察に徹することにして止めた。

さて、どこから雪がつながっているかだが、コースの全容も知らない私としては、おとなしく春スキーバスで上へ行き、上から観察して決めることにした。



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3本滝駐車場、かもしかゲレンデの様子

朝07:00 舗装されたレストハウス前の駐車場は満車になった。


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3本滝レストハウス


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07:30 はやくもゲート前にある停留所に、順番採りのスキーやザックが並び始めた。


7時半ゲート前の停留所では既に順番採り始まる


08:00 早くも2台の空のバスがやって来た(定刻は08:18)。初めての私は、新島々から客を乗せたバスが来るものとばかり思っていたが、日曜ということなのだろうか、助かった。私は1台目(42人乗車したと車掌が報告している)に乗ることが出来た。

バスは除雪が終わったばかりのスーパー林道を位ヶ原へむかってくねくねと進む。

08:30 2,350 m 位ヶ原山荘に到着。山荘の中ものぞかず、帰りバスの時刻(12時36分と14時56分)だけ記録し、林道をスキーを肩に担いで歩く。目の前には真っ白い乗鞍岳がそびえ、いやがうえにも気分は高揚する。


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位ヶ原山荘前到着


いざ、出発


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いざ、出発


林道を200 mほど進み、前の人達に続き右の壁を乗越えて雪面へ上がる。シールは貼ってあるので、ステップインするだけ。


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雪の斜面へ取り付く


09:00 2,600 m 位ヶ原の大斜面も剣ヶ峰も望める位置に到達。雪に埋まったトイレより数十m高い位置を通過する。GPSの軌跡で明白だが、大勢の人が夏道のコース寄りを行くのに逆らい、右側から巻いてみた。結局、左へ長いトラバースを残す結果になり、体力的には余り良い選択では無かった。腐った雪にエッジが滑りまくって、谷足が疲れた。

ありとあらゆる方向から、スキーヤーや登山者が湧き出て、剣ヶ峰へ向かう。


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乗鞍岳(トイレが見える)


09:45 2,777 m 肩の小屋脇を通過。バスに乗ってズルをしたので体力的には余裕。そのまま剣ヶ峰へ向かう。


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摩利支天山のコロナ観測所


10:20 朝日岳2,975 mへ向う


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左:蚕玉岳、右:朝日岳か


もうすぐ蚕玉岳(こだまだけ)2,979 m


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蚕玉岳


剣ヶ峰は、今日はありがたいことにアイゼン不要。


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剣ヶ峰へ向う


10:30 3,025.6 m 剣ヶ峰頂上到達。シールでここまで登り上げた。適当な岩のところにスキーと板をデポして、空身で頂上へ。

槍ヶ岳、穂高、四ツ岳を確認したら、他の山はどうでも良かった。さぁ、滑降ルートの確認だ。 スキー的には蚕玉岳と薬師岳の間のルンゼが、もっともシュプールがきれいに見える素晴らしい舞台だが、ひねくれものの私は、頂上直下の東斜面を選択。出だしが小ルンゼの風情。下の岩稜が眼に入る。その先の位ヶ原へ目を凝らす。除雪中の林道がくねくねと2折れし、その右縁をかすめるように行くと、その先にまっすぐに切り開かれたシラビソ林が見えた。あれが、ツアーコースらしい。見える範囲では、十分な雪がついている。これでルートは明確にわかったので、迷わずツアーコースを行くことに決めた。


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蚕玉岳と剣ヶ峰の間のルンゼ




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頂上で記念写真




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四ツ岳と背景の穂高岳、槍ケ岳




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後続が続々


11:00 頂上直下の斜面を、一人テレマーカーが降りたのを見届け、問題ないと判断。準備して、即GO! 薄いが重い新雪がところどころある以外は、ザラメ、ないしザグザグ。出だしは、ゲレンデのごときコブが出来つつある。

2,300 mでいったん停止。頂上を見上げるが、何もかもが雄大。たくさんいる人達は全て点でしか存在しない。写真を撮って、大雪面を林道の標識を目印に、大きく弧を描きながらクルージングする。


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滑り降りて2,700 m辺りで振り返る。次は中央のルンゼを滑ろう。




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2600 mあたりで再度振り返る



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ツアーコース急斜面入口のダケカンバ


林道の縁をかすめて急斜面を下り、シラビソの森へ突入。ここは雪が腐っているが、十分な雪がある。ただ、切り株が露出しているので注意する。


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シラビソ林のツアーコース(2200m辺りか)




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乗鞍岳を振り返る


11:24 2,100 m リフト終点の上の急斜面に出る。雪を繋いで横滑りで降り、無人のリフト終点へ向かう。一部、藪の中をスキーで歩く。(この辺りから下は、来週は苦しい。スキーを担ぐ覚悟が必要。)


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リフト終点から上部の急斜面


リフト終点(1,970 m)のデッキの上で、ゆっくり昼食を取る。暖かくて、静かで、とても幸せな時間が流れる。


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無人のリフト乗り場でヤッホー


後続が来たのを潮に、立上る。少し雪がありそうなので、リフトの下をスキーで行く。最後は滑るのではなく、横滑りで林道の上に出た。下に、すぐ駐車場が見えた。


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かもしかゲレンデ上部



意外と雪の無い区間は短かった。そこからわずかに残った斜面を無理やり滑り降り、次の林道を横切る地点で完全にスキーを脱いだ。

観光客が何かを摘んでいる脇を、スキーを両手に持って通り過ぎる。『何を採っているんですか?』と聞くと『フキノトウ』と答えが返ってきた。回りを見ると、たしかに芽吹いたばかりのフキノトウが、辺り一面にある。天ぷらにすると美味しそうだ。あとから来たスキーヤーも一緒になって採っている。

12:30 1,870 m 無事下山。濡れたものを路面に広げたが、天気が良いので、すぐに乾いた。下山するときには、少し雲がかかった乗鞍岳だったが、今はまたすっきりと晴れ渡っている。


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GPS軌跡

唐沢のそばは、今回もパス。夏、カミさんと蕎麦を食べに来たいな・・・今回も大満足の山スキーでした。 (完)
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