苗場山(2145m)

【期日】'06.6.17(土)
【天候】晴
【形態】単独行
【コース】駐車場600→740下ノ芝→820中ノ芝→900神楽ヶ峰→914雷清水→1000遊仙閣&頂上1130→1430駐車場帰着 休憩込総行動時間9時間弱
【立ち寄り湯】三俣かぐら 街道の湯 500円

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 苗場山 イコール スキー場というイメージで、30数年来山登りの対象に考えたことがなかったが、ウェブサイトで他の方のレポートを読むにつれ言ってみようという気になった。行って見ての結論は、大満足でした。私のは、いわゆる「食わず嫌い」だったらしい。

 国道17号を走り登山口となる八木沢で左折(湯沢から来たら右折)、直ぐ右折して橋を渡る。集落を過ぎると「和田小屋(ここから8km---記憶あいまい)」の標識があって右折するが、通行止めのバリケード。困った、他のコースへ回ろうかと考えていたら、地元の人が来て、バリケードを手で移動して入って行った。何で地元の人とわかったかというと、その女性エプロン姿だったから。私は、素直にマネをすることにした。途中無人のゲート(通常ここで登山届を出させられるらしい)を過ぎ、ブナ林の中をくねくねと進み、山菜取りの車とおぼしき車を数台横目に見ながらかなり走って、かぐら第2リフト乗り場付近の30台くらい止められそうな駐車スペースに着いた。途中の道路は狭いが舗装で、駐車スペースは未舗装であった。目の前には、トイレ(まだ使用禁止)、その脇に登山口がある。リフト乗り場の方は、車通行止めになっていた。登るときは、登山道を行くのも、林道を行くのも同じようなもので先ですぐ合流する。

 さて、早朝6時身支度して駐車場を出発する。私の前には一人しかいないようだ。山菜取りの二人と一緒に歩き出したが、彼らは沢へ入っていった。熊避けの鈴を着けているが、私、無いのでやや不安になる。今度買おう。先に書いたように、登山道はすぐ林道に出るので和田小屋までは広くて明るい林道を行くことになる。かぐら第2リフトの下でシーズン中は、ここは滑走コースだ。やがて、ゴンドラの山頂駅と和田小屋がある広場に着く。登山届を入れる木製の箱が有ったので、まじめな私は前から用意してあった登山届に日付だけ記入して入れた。ここからはスキー場(雪がある)のある尾根と、向かって右の白樺沢(昭文社の山と「高原地図」)の間の沢沿いを行くことになる。この入り口は2万5千分の1地形図で1384mの記入がある辺りで、入ると針葉樹の森となる。

 ここから残雪と夏道が交互に現れるが、沢沿いで雪解けシーズンなので道はぬかるみ、一部は川のようになっている。しかも岩が多く歩きづらい。夏道が残雪で寸断されている個所には、赤テープがつけられているので、しっかり探して夏道を見失わないようにしよう。和田小屋のある辺りまでは、ブナ林だが登山道へ入ってからは植生が一変する。この辺りから頂上迄、オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)の純林で暗い森となる。森林限界近くも同じで、潅木地帯に入っても変わらず、一部コメツガとダケカンバが混ざる程度の変化である。1703mの「下ノ芝」は広い雪に覆われていたが、そこだけぽっかり開けた空間になっていたので、山の稜線が見える。そこを左折して尾根筋に上がると、完全なオオシラビソの喬木の森(いわゆる黒い森)で、一面の残雪である。しかし、こまめに赤テープが付けられているので慎重に追えば迷うことは無い。アイゼンも不要である。

 登るにつれてシラビソも疎らになって最終リフト(かぐら第5ロマンスリフト)の終点(1845m)の脇をすぎると、明るくなってくる。やがて、中ノ芝(約1880m)をすぎ上ノ芝(約1920m)に至ると森林限界ぽくなり、広くて明るい尾根歩きとなるので気分も高揚する。特に、越後三山から巻機山、燧ヶ岳、平ヶ岳、至仏山、武尊、谷川岳、仙ノ倉、平標山が一望だ。思わず、先行していた男性と一緒に歓声を上げる。そこから私が先行する。雪の斜面に頭だけ出した顕彰碑(約1980m)を過ぎ、梯子のある岩を乗越えると道は平らになり、やがて神楽ヶ峰(2029)へ至る。春スキーをするならここまでが最適地。しかし、シラビソの森が密すぎて山スキーには適さないような気がする。



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中ノ芝(右に標識あり)



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顕彰碑(約1980m)の辺りから見る越後、会津、群馬の山

 神楽ヶ峰から見る苗場山は立派だ。写真を撮る。残雪はここでいったん途絶える。ここから苗場山の上へ出るまでは、冷たい水で喉を潤し、余裕をもって歩き高山植物を楽しみたい。神楽ヶ峰を下ると途中に雷清水と名づけられた水場がある。カップが用意されているので、ザックを降ろさなくても、冷たいおいしい水を楽しめる。本当においしいので、水筒の水を入れ替える。水場から更に下って、それから狭い尾根を登り返えすが、登山道の脇はシラネアオイが今満開で見頃だ。他にイワカガミ、シャクナゲ、オオカメノキ、名前のわからない花が一杯ありました。


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神楽ヶ峰から苗場山

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雷清水
 
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シラネアオイ

 登りかえしの道は、狭い尾根の急登だが、狭い尾根ながらつづら折れに道が丁寧につけられているので、歩きやすい。途中一回だけ息を整え登り詰めた。途中からの眺めは最高で、神楽ヶ峰が下の方に見える。先ほどの男性は、高山植物の写真を撮るのに忙しそうで、まだコルの辺りにいる。その男性を追い越して3人目の男性が登って来た。


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途中から神楽ヶ峰を振り返る

 その男性に追い抜かれて上に出ると、又,一面の残雪。直ぐ目の前に遊仙閣が見え数人が木道の上で景色を楽しんでいる。自然と足が速くなり、私も会話に加わる。女性が指差すので見ると、雲と太陽に虹がかかっている。それがきれいだとしきりに感激している。私は、遊仙閣へ向かいその脇にある苗場山頂の標識を確認する。そこへ小赤沢コースを登ってきたという四国からの熟年パーティ(20人ぐらい)が到着した。全員が、私より年上だと思うが、息を切らしている風でもない。すごいぞ熟年パワー。


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急登を上りきるとこんな景色が待っています。

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遊仙閣付近から湿原、池塘エリアを眺める。背景は南方の群馬国境の山(確信は無いが左、上ノ倉山と右、佐武流山らしい)

 木道へ戻り、ザックを降ろして目の前の湿原や池塘、そして山並を楽しむ。暖かいので半袖で十分だ。雪面からは湯気が立ち上っている。やおら先ほどの熟年パーティがやってきて、越後三山がどこか地元の人たちに教えてもらっている。私は、おにぎりをほおばり、昼寝。朝方、すばらしい雲海が広がっていたが、それが少しづつ上へ上がってきたようだ。下山する前に見てみようと「苗場山自然体験交流センター」へ回ってみた。こちらはテラスがあって3セットのテーブルと長椅子が置いてある。わかっていたらこちらへ先に来て昼食と昼寝が出来たのにと、悔やむ。コンロを持ってきても良かった。他に6人のパーティーと女性ひとり。我々以外は、小赤沢組らしい。

 下りは、雷清水で又2杯飲み干し、水筒に水を詰める。駐車場でコーヒー飲むためだ。神楽ヶ峰への登り返しはしんどかったが、気持ちは軽かった。カッサ湖が神秘的な濃緑色の水をたたえて輝いていたのが印象的だった。上ノ芝、中ノ芝、下ノ芝と順調に通過。白樺沢沿いの最後の道は、ますます雪解けの水が優勢となり川に変貌していた。反面、コースの大半が残雪だったため膝への負担は軽く、余裕で神楽スキー場へ出た。残雪で、スラロームの練習をしていた。どこのチームかな?本格的であった。家族か、スタッフがたくさんいた。帰りは、朝無人だったゲートに人がいたが、なにも言わず敬礼のマネで見送ってくれた。通行止めのバリケードは、半開きの状態で、移動させる必要も無く通過できた。国道に戻って直ぐの三俣「街道の湯」(汗を流すだけなら、安くてきれい、おすすめ。休憩室はせまい。500円)へ寄る。

 本当に今日はバリケードであきらめずよかった。苗場山気に入りました。家族連れ、恋人同士が来るのに最適。次回は、津南側の小赤沢コースから登ってみたい。

(完)

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