西上州 大津、三ツ岩岳

期日】'06.11.25(土)
【天候】快晴
【形態】単独
【コース】里宮登山口730→820広川原910→930鞍部→945 1053mピーク(北西峰往復35分)→1020北峰→1040大津1130→1200里宮鞍部→1220大きい岩峰→1250三ツ岩岳→1310大岩→1330登山口 総行動時間 6時間00分
【資料、地図】横田昭二 著「私が登った群馬300山」上毛新聞社、昭文社「山と高原地図」、国土地理院2万5千分の一地形図
【立ち寄り湯】 かぶら健康センターかのさと(富岡) 料金500円

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今日は非常に天気が良く、空気が澄んでいる。車で富岡バイパスを通過する際、いつもはなかなか見えない荒船山がくっきり見える。期待に胸を躍らせつつ、下仁田から南牧村雨沢を経て20分余りで大仁田ダム・里宮橋手前の駐車スペースに車を止める。人気の山と聞いていたが、車も登山者もおらず拍子抜けする。三ツ岩岳への登山口は、トイレの右側に見えた。私はここへ下山する予定なので車をここに止め、トイレ左側から杉林のジグザグ道を辿り、ダムの左岸を堰堤まで登る(左岸右岸は上流からみて)。ダム管理事務所の脇を通り、ダム湖の左岸沿いに進む。「えぼし橋」を渡って右岸へ行くと、すぐ狭い峡谷となり車道も消えて荒れた沢道となった。

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最初しばらく右岸を行くが、途中から左岸に渡る。道は常に沢の少し上を巻いている。途中、複数のサイトで紹介されていた赤い矢印のペンキが塗られた石は、見逃した。その石のところを登ると1053mピークの近くへ出るらしい。登リ始めて約50分で開けた明るい場所に出た。『私が登った群馬300山』では、「広川原」と表記された場所だ(以後、地名はこのガイドブックに準じる)。ここで川を渡らず、そのまま右側(左岸)の枝沢に取り付く。標識もテープも無い杉林の斜面である。(ちなみに川を渡って右岸へ行って見るとテープが続いている。テープに付いて行くとどこまでも連れて行かれそうなので、途中で引き返した。林業関係者のものか、登山者のものか首を傾げた。)


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明るい川原に丸太、渡らず右の斜面を登った

杉林は、最初道が無いと思われたが、林業関係者や登山者が歩いているらしく、それなりの薄い道筋がジグザグに鞍部まで続いていた。小さな尾根が張り出してきて、沢筋が2手に別れるが、ここは右手(北側)へ進む。20分で鞍部についた。ここには赤い矢印がペンキで書かれた石が置いてあったので、下山するときの良い目印になる。尾根の木は、葉をほとんど落として、見通しが良く歩きやすい。

放置されたケーブルがある個所を通過し、いったん1053mのピークを踏む。眺望は雑木に阻まれて無いが、北側(コースに対して左側、浅間山の方向)に疎林を透かして北西峰1010mが見える。岩塔で頂上へ行くのは難しそうだがトライすることにした。まず、北尾根をいったん下って、基部に取り付く。少し左に行くと登れそうなところがあったが、足元は切れ落ちている。取っ付きが難しいが、慎重にそこをクリヤーすると意外に簡単に頂上に立てた。北面の景色が素晴らしい。往復に30分費やして1053mピークに戻り、大津(おおつ)へ向かう。途中北峰のピークを踏む。


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大津の雄姿(南面)

ここから大津までナイフリッジ状の尾根となるが、2本のケーブルが渡してあるので、全く不安感は無い。まもなく、大津の岩塔の基部に着く。左に回り、残置ロープを使って登る。残置ロープに頼らず登るのはできるが、このロープを頼りに降りるのは勘弁だな、と思った。大津の頂上には南牧村の木製標識があったが、もう一つ松の木にビス止された小さな標識もあった。こんなことをする連中の常識を疑う。標識取り付けを誇示するグループがあるようだが、客観的判断が出来ないのだろうか?独善的行為と言うべきか。『私が登った群馬300山』の中で、著者は「新ハイキングの山名板」が釘やねじを使わずに木に立てかけられているのはさすがである、と誉めているが、その山名板は無かった。

大津の頂上からの眺めは、先日の碧岩、大岩と勝るとも劣らずであった。目の前には三ツ岩岳、その背景には荒船山、立岩、妙義、鹿岳、四ツ又山、南には烏帽子岳、西には大岩、そして眼下には大仁田ダム。遠くには、一段と白くなった浅間山と日光白根山が聳えている。景色をおかずに昼食としゃれ込む。そして考える。どうやって三ツ岩岳への稜線に降り立つかを。


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大津から(三ツ岩岳から竜王大権現コースの稜線)

握り飯をほおばりながら、北側の尾根を探索する。両側が崖なので、この尾根筋を降りるしかないが最初の4,5メートルの下降が問題だ。ロープ無しを模索するが、短いが垂壁で無理っぽい。意を決して持参した直径7mm、長さ15メートルの補助ロープを取り出す。これをダブルにし、樹の根っこを支点に懸垂下降する。かっこよい下降とはいかなかったが、何とか1回で安全地帯に下りた。誰にも見られなかったのが、救いか。ロープを回収し、三ツ岩岳へ向かう。最大の難所を通過したので、気分は上々だ。

この辺りの右斜面は杉植林で、どこからでもダムへ下山できそうな雰囲気である。快調に尾根を進む。里宮鞍部には道標があった。両側を岩塊に囲まれた斜面を登ると「大きい岩峰」と三ツ岩岳を分ける分岐のある鞍部に出た。左側の「大きい岩峰」へ寄り道をしてみたが、展望は良くない。林を透かして三ツ岩岳が見える。

分岐(道標)まで戻り、三ツ岩岳へ向かう。大きな岩稜をいくつか越えていくと、三ツ岩岳と竜王大権現コースを分ける分岐があるコルに出た。更に数分で三ツ岩岳頂上に達した。三ツ岩岳の頂上から自分が来た道をなぞってみた。大仁田川から登り上げた鞍部、ひやひやしながら登った北西峰、そして極めつけは大津からの下り。よくあそこを下ったものだ、と自分の健闘を称える。三ツ岩岳はアカヤシオの時期に再訪することとし、今日は挨拶程度に留めよう。足早に、大岩経由で下山した。


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三ツ岩岳頂上から大津を振り返る

本日三ツ岩岳で見かけた登山者は一人。駐車場にあった車は5台。シーズン過ぎると観光客も登山者も少なく、そのうえ大津となると私一人であったと思われ、静かな山旅が楽しめた。満足度100点。



(完)

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