雲取山~石尾根縦走

【期日】'06.3.4(土)~5(日)
【天候】快晴
【コース】 
3月4日
 奥多摩605=バス610円=640鴨沢→1055ブナ坂1105→1135ヘリポート→1145奥多摩小屋→1320雲取山避難小屋→1325雲取山→1415雲取山荘 (合計7時間30分、休憩込)
3月5日
 雲取山荘630→650雲取山→755ブナ坂→815七ツ石山→900千本ツツジ→930高丸山→1030鷹ノ巣山避難小屋→1125鷹ノ巣山1155→1310六ツ石分岐→1400笠岳分岐→1500車道→1525奥多摩駅 (合計9時間、休憩込)

【形態】 単独行
【立ち寄り湯】もえぎの湯(2時間750円)

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3月4日
 5:30鳩ノ巣の町営駐車場に車を止め、青梅線で奥多摩へ向かう。山の格好をしている乗客は3人。内一人はバスで日原へ向かった。私ともう一人は西鴨沢行きバスに乗る。6:05分始発バスは、後から来た一人を追加して3人の乗客で出発。天候は最高、もっと登山客は多いものと考えていたので、やや意外な感じ。

 6:40頃鴨沢に到着。停留所脇のトイレで用を足し、2、3m先を右折して車道を登る。100m程で左側の民家の塀に、コースマップが書かれた黄色い標識を見つける。そこを左折。コンクリートの道を登ると、小袖乗り越しで右からくる車道と再会。駐車できる広いスペースがある。車道をしばらく歩くと距離にすると200m(?)くらい、歩くと左側に3台程度の駐車スペースがあって、その先の石垣を登るように登山道が付けられている。その駐車スペースは既に満車であった。
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 ここから七つ石山、ブナ平、ヘリポート、奥多摩小屋あたりまでなだらかなのぼりが続くので、体力的には楽だ。最初尾根の右側を巻いて、堂所(どうところ)あたりから尾根の左へ行ったり右へ行ったりしながら高度を稼ぐ。ヒノキと杉の混合林が続き、紺碧の空が望めるが、なかなか展望が効くところへは出られない。積雪5cm、スパッツを着ける。まだ、早い時間なので樹氷のように林全体が白く輝き、目を上げると七ツ石山から鷹巣山へ至る稜線だけが望める。早くあそこへ行きたいと言う気持ちが高ぶる。

 堂所(どうところ)の手前にある水場は、冬でも出ていた。この尾根を登りつめ七ツ石山の下段巻き道に入る。南斜面の気持ちの良い登山道である。ぐるっと120度時計回りに回りこんでブナ坂に出た。左が雲取山、右が七ツ石山、まっすぐ乗り越すと日原。杉林に囲まれて少々暗いが木漏れ日が差している。このあたりは北に面しているので積雪10~15cm程。振り返ると七ツ石山の直登ルートを登っていく人が見える。
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 ここからヘリポートまでは、広い尾根歩き。防火のため幅広く切り開かれているので、展望が効いてきた。だだっぴろいヘリポートからは、富士山と南アルプス、行く先には小雲取山と雲取山の避難小屋が見える。一面が白い銀世界で、吹きさらしのところは凍った表面が露出していたので、慎重に歩く。アイゼンは持参していたが、履くまでもなかった。

 奥多摩小屋で休憩し、やっと山らしいピークを2つ3つ直登すると避難小屋に到着した。ヘリポートから上は巻き道があるのだが、途中が楽だったので敢えて直登を選ぶ。いずれにしても日当りもよく開けた尾根道なので気持ちが良いことこの上もなし。つい鼻歌も出る。
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 避難小屋は、奥多摩近辺の山にありがちな立派なログハウスで、先客の若者一人が今日泊まると申しておりました。私も夏なら参加したいが今夜は寒いだろうなと想像すると、自分は無理だと思った。日向に座っていると、眠たくなってきた。それでも軒下につるしてある寒暖計を見るとマイナス1度だった。時間は13:20分。

 雲取山頂上(2017m)では軽く山の位置を確認するだけで、長居はしなかった。大きな雲が湧いてきて富士山はもう見えなくなっていたし、明日はもっと良い天気になると何故か確信していたので、早々に切り上げ雲取山荘へ向かう。頂上からは南アルプスと赤岳(八ヶ岳)の真っ白い先端が見えていた。

 雲取山荘への道は、北面なので雪が深かった。20cmはあろうか。昨日降った新雪が覆い隠していたが下は凍っている。アイゼンを履くのが面倒だったので、そのまま強行したが急坂のため4回ほど足を滑らせて転んでしまった。転んだからといって転落するような場所ではないので、そのまま進み2時15分、雲取山荘へ到着した。早く着いたので、通された部屋は1-1号室。山小屋のオヤジさんは「今日は多いよ、80人ぐらい泊まる予定だから、4人部屋でお願いします。」という。寒いだろうから多いほうが歓迎だ、と私は思った。
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 部屋で寒さに備えて長袖とスキー用の下着に着替える。部屋の中央にあるコタツに足を入れてうとうとしていると、程なく同年配と若者の2人連れ、それと若者1人が来て定員となった。3人は三峰口から来たという。三峰口からの人が今夜は多いようだ。彼らは明日雲取山を往復して三峰まで戻るという。夕食までは、とりあえず敷布団に包まって仮眠。結構冷えてくる。そうしている間にも、どんどん宿泊者が到着する。外で雪を落とすパンパンという音が途切れることがなく5時過ぎまで続いた。ちょうどわれわれのいる1-1号室の外がトイレへの渡り廊下の入り口になっていて、少々うるさい。トイレは立派で水洗であるが、手洗いはない。雪で手を洗ってくれと言うことで、出口に雪の入ったバケツが置いてある。
 6時に夕食を戴くと、寝るには早いので石油ストーブがある喫煙席でねばる。廊下にはたくさんの蔵書と写真。部屋より、廊下のほうが暖かい。外に出ると満天の星で、オリオン座と白く輝くシリウスが明るい。スバルを探すがその辺りには月齢6の月があって少々明るすぎる。近くに火星も見える。同室の人たちを誘ってしばし星座観測。その日は8時前に就寝した。
3月5日(日)
 5時半に起床。今日は、すばらしい天気だ。はやる気持ちを抑えて、6時焼鮭、生卵、納豆、のり、味噌汁で朝食。食後すかさず出発の準備。お湯をもらって外でスパッツとアイゼンを装着していると、日の出が出る。歓声が上がる。写真を撮る人も。同室の4人で一緒に雲取山へ向かう。彼らは空身。30分程で頂上。予想通り最高の眺めだ。大きな富士が迎えてくれた。丹沢、奥多摩の山々、富士山、南アルプス、赤岳の先端、遠くに北アルプスの峰、両神山、うぅ~最高。
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 同室の皆さんとはここでお別れ、一人石尾根縦走へ向かう。避難小屋、奥多摩小屋、ヘリポート、ブナ坂、七ツ石山と尾根道をたどる。途中千本ツツジ辺りでアイゼンを外し、着ている物を1枚脱ぐ。巻き道は使わず常に尾根とピークを攻める。尾根道は適度の固さの雪があるので歩きやすく、日当りも良い。その上、常に富士山を楽しみながら歩けるという御褒美がある。
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 七ツ石山(1757m)、千本ツツジ、高丸山(1733m)、日陰名栗山(1725m)、鷹ノ巣山(1736.6m)とピークを踏む。鷹ノ巣山には、今日奥多摩から登ってきた人も集まり、昼食タイム。この頃には大気もかすんできた。だいぶ暖かくなってきたということか。ほとんどの人がカッターシャツだけ。風が出てきたら、フリースを着込むだけ。もうそういうシーズンになったということなのだ。
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 振り返るとここからが長かった。その上雪が解けて道がぬかるみ歩きづらいやら、滑るやら最悪だった。3度も滑って、ズボンのお尻の辺りは泥んこ。水根山、城山、六ツ石山分岐、三ノ木戸(さぬきど)山を経由して車道に出たときは本当にホットした。六ツ石山の辺りが一番辛かった。短調な歩きで、膝がもつか本当に心配だったのだ。一日5時間が限度かな、というところ8時間ほど歩いたことになる。登りにこの道を使いたくないと心から思った。鴨沢の方がはるかに歩きやすい道だ。
 奥多摩駅には3時25分に到着。3時36分の各駅停車で鳩ノ巣駅へ向かう。車を回収して奥多摩の「もえぎの湯」へ向かう。2時間750円は、高すぎでは。観光地だからしょうがないか。しかし、今回はいい山行だった。満ち足りた気持ちで帰途に着く。

(完)

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