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2006年山スキー、山歩き一覧


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西上州 帳付山、天丸山、大山

【期日】 ’06年12月24日(日)
【天候】晴
【形態】単独
【コース】天丸橋駐車場610→630天丸山登山口→800馬道のコル→920帳付山940→1040天丸分岐→1100天丸山1110→1140倉門山→1200大山1220→1340天丸橋駐車場 総行動時間7時間30分
【資料、地図】横田昭二 著「私が登った群馬300山」上毛新聞社、昭文社「山と高原地図」、国土地理院2万5千分の一地形図
【立寄り湯】すりばち荘 500円 仲々良い湯です。
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前日、小鹿野から志賀坂峠を越え、国道299号線を西へ車を走らせる。神流川を渡り左折すると中里、神ヶ原の集落で一時道路は狭くなるが、そこを通過するとまた広い立派な道になる。4kmほど走って村営施設ビィラせせらぎ(左)の手前を左折し国道299号とお別れする。しばらく進んで民宿すりばち荘を過ぎると、道路右側に『天丸山、帳付山登山口3km』の看板があるので右折する。急な登りとなり、ほどなく奥名郷の集落を通過する。舗装された立派な林道だ。ただ小さいが落石があるのでスピードを落として通過する(下山後すりばち荘で聞いた話だが、この舗装道は県境を越えて中津川まで開通しているそうだ)。まもなく天丸橋の帳付山、天丸山、大山登山口に到着する。5台ほどの駐車スペースがあり、既に先客が1台いるので、その横に車を停める。満天の星だが、まだそんなに寒くはない。さっそくシュラフへもぐりこむ。
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目がさめたのは6時ちょっと前だったが、まだ外は暗い。車内温度は2度。ヘッドライトを点けてジャリ道を歩き北方の天丸山登山口を目指す。先に馬道経由で帳付山(ちょうづけやま)に登る計画だ。歩いているうちに日が昇り、登山口に着く頃には、すっかり辺りは明るくなった。登山口には標識がある。ここまで約20分。本当に馬車道のような緩やかな道だ。社壇の乗越えにはすぐ着いた。ここから水場がある辺りまでは、等高線に沿った緩やかな道だが、そこを過ぎるとジグザグもあり高度を稼ぐ。霜柱が立っているが融けていないので歩きやすい。沢水は凍っているが、水場ではかなりの水量が滴っている。この辺りから円筒形の天丸山は見えているのだが、取っ付きがわからず(見逃したかもしれない)、いつのまにか馬道(うまみち)のコルに着いてしまった。


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帳付山への途中から天丸山を望む

天丸山(てんまるやま)は後回しにし帳付山へ直行する。ここからいくつかの岩峰を越えていくが、前半はブナやミズナラの雑木で林床には笹が生えている気持ちの良い尾根歩きだが、だんだんヒノキ、コメツガ、シャクナゲ、アセビの狭い岩稜になる。基本的に南側を巻くか尾根上を進むが狭いので滑り落ちないよう神経を使う。途中1ヶ所南側の視界が開けて南天山が見えた。1490mのピークを過ぎると1ヶ所ロープがある。そこを過ぎてもいくつかの小さなピークがあって、その都度またかという気持ちにさせられる。

最終的に、北側は切れ落ちているが南側はヒノキやコメツガ、シャクナゲが疎らに生えたなだらかな斜面で、どこからでも登ってこれそうな頂上に着いた。帳付山と書かれたお手製の山名板が取り付けられているが、立ち木で回りは見えない。しかし、少し移動して西と北側が切れ落ちている端に恐々立つと、蟻ヶ峰(ありがみね、別名高天ヶ原山)、大蛇倉山(だいだくらやま)、御座山(おぐらやま)、諏訪山が手にとるよう良く見える。大蛇倉山の向うには金峰山(きんぷさん)、小川山、そして真っ白い南八ヶ岳が聳えておりました。
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帳付山から南西方向を望む

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帳付山から北西方向を望む

20分ほど山を眺めて満足したので来た道を戻る。尾根上では北風に吹かれて寒いが、南側に巻くと陽だまりで暖かい。帰りは1時間ほどで馬道のコルを過ぎ天丸山の分岐に到着した。下って天丸山の基部に取り付く。3本の太い(直径が20mm以上ある)ロープと2本のトラロープを継いで頂上へ至る。最初のロープの支点に使われている岩付の木は、根元がぐらぐらしていてヒヤっとした。頂上からの眺めは良かったが、後に登った大山(おおやま)の方が眺めが良かった。ここから馬道へ下るルートもあるようだが、今回は興味がないので元来た道を戻る。最後のロープだけは、支点の木がぐらぐらしているので、全体重を預けないよう気を付けて降りた。分岐に戻り15分ほどで倉門山頂上、1分ほどで下山道(大山/登山口)分岐。来年はここを直進して秩父・広河原へ下る周回コースに挑戦するつもりだ。

稜線の分岐から5分ほどで鞍部に着いた。そこには更に分岐があって直進が大山、左折して沢へ下ると天丸橋登山口だ。直進してヒノキやコメツガの木が這えた岩山を縫うように進むと目の前に大きな岩を積み重ねたようなピークが見えてきた。その上に3人ほど先客が休んでいる。一気に登りつめると、そこは南北に長く10人ほどが休めそうな頂上で、景色は今日一番である。両神山、大ナゲシ、立岩(たついわ)、荒船山、諏訪山、天丸山、御座山、帳付山、大蛇倉山等の西上州の山々、その外側には八ヶ岳、浅間山、更に遠くには後立山と360度の展望である。頂上の3人としばし情報交換する。やはり携帯は周波数の関係でmovaの方が山では通じるようだ。私のFOMAはダメだ。山で使う目的で買ったのに、全然役立たずだ。解約してやると思った。3人が去った頂上でラーメンを作って食べる。風が無く暖かいので気持ちが良い。本当に西上州は雪が少なく晴天が多いので好きだ。私のホームグランドだ。帰りは、天丸沢を下り1時間強で天丸橋の駐車場へ戻った。
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大山から帳付山、天丸山を望む



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大山から大ナゲシ、両神山を望む

地名は「私が登った群馬300山」に準じました。補助ロープを持参したが、今回のルートでは取り付けロープがあったので不要でした。雪も無く持参した軽アイゼンも不要。 今年は暖冬ですね。地元の人が登山道整備に力を入れているようで、秘境の山という雰囲気はもう無い。整備されて歩きやすくなるのは嬉しいが、一方登山者が増えて静かな山でなくなるのはちと淋しい。


(完)

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