西上州 荒船山、行塚山

【期日】 '06.10.21(土)
【天候】 晴れ
【形態】 単独行
【コース】 星尾村登山口810-850威怒牟畿不動滝-910立岩鞍部→940黒滝自然道分岐-1000行塚山直下→1030行塚山→1100艫岩1110-1145星尾峠→1240荒船・不動滝分岐-1305登山口
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荒船山(あらふねやま)は内山峠の辺りで200mほどの大岩壁(艫岩、ともいわ)で立ち上がると、一転南へ1.5kmほどの水平台地(1320m)が広がる。そしてその終端には行塚山(経塚山、ぎょうつかやま、1422m)が100mの標高差で尖って、下るとその先は黒滝山や立岩(たついわ)へとつながっている。信州佐久から見ると大海原を波頭を立てて進む航空母艦のようだ。行塚山がさながら艦橋(ブリッジ)だ。


内山峠や佐久側の荒船不動から登る人が圧倒的に多いと思うが、立岩に思い入れがあるので、今回も下仁田から星尾村へ車を進め、線ヶ滝の車道のどん詰まりに車を止めた。1台車が止めてあったが主は既にいなかった。この辺の地理と立岩については、今春の立岩行に書いたので省く。

A---橋を渡って右岸に渡ると「左:荒船山3.8km、右:荒船山4.2km、威怒牟畿(イヌムキ)不動1.8km」の標識がある。帰りは左から下山してくる予定だ。右へ向かう。

B---杉林を5分ほど登ると、「左:イヌムキ不動1.5km、立岩3km、荒船山3.9km」の標識と、もう一つ「右:立岩1.8km」下に「中級者向け(直登)」の札がある。今春この直登ルートを登り、左から下って来た。先へ進むと、杉林の中にトタン屋根の小屋があって、右に水場がある。だいぶ細っている。良く見ると林床にはイタドリが多い。

C---「左:荒船山2.7km、右:威怒牟畿不動0.3km」の標識。最短距離は採らず威怒牟畿不動へ向かう。

D---威怒牟畿不動到着。滝が霧となって落下している。特に興味は無いので先へ進む。この辺りからブナ等の雑木林になる。

E---立岩と荒船山の分岐に到着。標識には「右:立岩1.0km」としかないが、誰かがマジックで小さく「左:行塚山」と書いてある。ここは立岩頂上からの下りの鞍部に当たる。立岩の裏側が岩壁ではなく潅木の急斜面であることがわかった。立岩と反対側へ向かう。
雑木林の中を急登。踏み跡は不明瞭。赤岩を左から巻く様に半周し北側の尾根上に出る。林を透かして遠くの山が見える。ここから雑木林のゆったりした道で鼻歌が出る。

F---黒滝山歩道の分岐。「立岩」と書いたブリキ板。ここから行塚山まで背丈以上の笹が密生した細い道。掻き分けるように進むが、衣服が朝露で濡れる。林を透かして尖った行塚山が見える。良く見ると他の樹に混ざってリョウブが目立った。

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G---黒滝山歩道(左)と行塚山(右)の分岐。右を選択し、やせた尾根を急登する。

H---あっけなく行塚山(経塚山)に到着。

I---行塚山を下って、水平台地に降り立つ。里山の散策のようだ。星尾峠への分岐に到着。左:荒船不動尊、星尾峠、右:艫(とも)岩1.6km。

J---絶壁のとも岩へ到着。トイレ兼休憩所がある。絶景だ。妙義山や浅間山。眼下に国道254号。絶壁を彩る紅葉が素晴らしい。今日辺りは、内山峠から登った方がよかったかも。人が多いので短時間で切り上げ、踵を返して星尾峠へ向かう。広い道だ。

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K---休憩ベンチがあり、水場がある。周りは、明るいブナ、ミズナラ、コメツガ、山カエデ、モミの雑木林で、林床は笹原。

L---道端に石の祠、笹原の奥に石柱。人工物か?わからない。


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I---再度、行塚山と星尾峠の分岐

M---星尾峠へ向かう。黒滝山不動寺9.4kmの標識を過ぎると、直ぐに星尾峠に到着。

N---田口峠と線ヶ滝の分岐。田口峠へ向かえば、さらに分岐して線ヶ滝の駐車場に戻れる。線ヶ滝と書かれた方へ向かう。4つほど枝沢を横切って朝通過したC地点に出るが、かなり遠回りの感じ。

荒船山や艫岩の写真は他のサイトに譲って、今回はルートの解説に重点を置いてみました。とも岩~行塚山間以外は行き交う登山者もなく静かでした。私、結構こういうのが好きです。 駐車したところに戻ると、車が1台増え今日は3台だけでした。

(完)

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上越・大源太山 1,598m

【期日】 '06.10.14(土)
【天候】 晴れ
【形態】 単独行
【コース】 土樽 登山口645-900大源太山頂上930-1030七ツ小屋山-1100シシゴヤ蓬峠分岐-1200シシゴヤノ頭-1330登山口、 車の総走行距離は、360kmでした。
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夜中に車を走らせ霧雨の三国峠を越える。台風17号の影響で関東側は天気悪いが、新潟は晴れ。土樽へ右折し、昨年悪天候で登れなかった上越の大源太山(だいげんたやま)登山口へ向かう。四角い木材を指す方言「ゲンタ」が語源とも聞く。上越のマッターホルンと呼ばれているそうだが、正直「ややおこがましい」と思うのだが。谷川岳連峰には、もう一つの大源太山が存在する。それは、平標山の隣にある大源太山。朝6時、舗装された林道の終点にある駐車場に到着する。土浦ナンバーの車が1台先着していたが、主は既にいなかった。(登山口はトイレも水も無い、駐車スペースがあるだけ。)


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帰りに撮った写真(左から、林道から見える大源太山、駐車スペース、登山口)

登山口を6時に出発、大源太沢の支沢へ向かう。まず、工事の足場のような橋で右岸から左岸へ渡る。直ぐに「謙信ゆかりの道」と名づけられたシシゴヤノ頭への道を右へ見送る。まもなく第2の渡渉地点(左岸から右岸へ)に至るが、ここにはロープが張られているだけ。水量が多いので結構緊張するが、ロープに頼らず岩伝いにジャンプする。

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ここから頂上迄ほぼ一直線の急登が始まる。なんだか草つきの岩場を登っている感じ。おかげで2時間弱で頂上に到着した。1,300m付近で森林限界になり視界が広がる。
途中から一緒になった同年代の方と一緒にピークを踏む。風が弱く、暖かかったのは意外だった。紅葉と眺めが素晴らしい。登ってきた尾根と、これから向かう七つ小屋山への尾根以外は急峻な絶壁で、紅葉が染め上げている。晴れている新潟側に対して、谷川岳の方からは白い厚い雲がのしかかり、今にも乗越えようとしている。七ツ小屋山への尾根も乗越えてきた雲の先端が覆い被さっている。その様子をもう一人の方は「滝雲」と表現していた。とってもフォットジェニックだと思ったので、何枚も写真を撮る。反対側には、真近に巻機山が見えた。

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大源太山頂上から七ツ小屋山へ至る尾根

頂上に土浦ナンバーの主はいなかった。一緒にピークを踏んだ新潟の人は先に七ツ小屋山へ向かった。3人目が上がってきたので、2言3言話をしたのを契機に雲の中の七ツ小屋山へ向かう。下りは真新しい太いチェーンの3連続。かなりの高度感があるので高度恐怖症の方は避けたほうが良いかも。チェーンの次はロープ。危険だが、注意すれば難易度は高くない。ミズナラや山カエデ、シャクナゲの痩せ尾根だが、この尾根から見る大源太山は素晴らしい。全山が紅葉に包まれている。これだけでも来た甲斐があったというものだ。満足して雲の中の七ツ小屋へ向かおうとしたら、突然登山者が現れた。なんとこの方が、土浦ナンバーの主だった。新潟在住の友人の薦めで、「謙信ゆかりの道」から登ってきたという。ずっと雲の中だったので、痩せ尾根から見る大源太山の素晴らしさに感激しきりであった。その人とは駐車場での再会を約して別れた。

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七ツ小屋山への途中から大源太山を振り返る。右奥は巻機山

ここから七つ小屋山を離れるまで、ずっと笹原で雲の中のため、もくもくとただ歩く。つづら折れの道を登るとなだらかになり道もまっすぐになると、ピーク手前で清水峠からの道と合流する。1年ぶりだが懐かしい。ピーク(1,675m)を過ぎ15分ほどなだらかな笹原を歩くと、シシゴヤの頭への分岐が現れる。左が蓬峠への道。笹原は刈払いされているの、歩きやすい。シシゴヤノ頭が近づくと再び雲が薄くなり、大源太山が見え隠れする。道の両脇も落葉広葉樹の潅木が多くなり灰色からカラーの世界に再び戻った。大源太山の写真を何枚も撮る。

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謙信ゆかりの道から大源太山を見る



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シシゴヤノ頭への道

シシゴヤノ頭(1,473m)で登りで一緒だった新潟の人と再会。コーヒーを御馳走になりながら、今日は本当によかったと、山談義。下りの道は、尾根の腹につづら折れに丁寧に付けられた登山道で、ブナ林の中、枯葉も適当につもり、とても歩きやすい。1時間半で分岐の標柱がある地点へ出た。途中15分ほど手前に水場があるが、冷たくて美味しい。登りで沢筋を離れてからここまで水場は無いが、今日は涼しかったので、500mlのペットボトル1本で足りた。

駐車場に着くと、10台ほどのスペースは満杯で、あふれた車が林道の路肩に駐車していた。おおかた茸採りの人達の車だろうと思った。土浦ナンバーの主はまだ下山していなかった。着替えをしていると、やおらその主が到着した。聞くと、私達と入れ違いに多くの登山者が登って来たそうだ。全てが茸採りの車ではなかったのだ。早く登って良かった。あの狭いやせ尾根を、こんなに来られてはすれ違いも大変だ。そんな話を交わして今日の山行は大満足の内に終了した。隠れた紅葉スポットだ。



(完)

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奥秩父・金峰山 2,595m

【期日】 '06.10.8(日)
【天候】 曇り後晴れ
【形態】 単独行
【コース】 瑞牆山荘前登山口545-620富士見小屋-705大日小屋-730大日岩-930頂上1020-1150大日岩-1315富士見小屋-1400駐車場帰着、 車の総走行距離は、410kmでした。
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激しく発達した低気圧は北海道へ向かっていたが、中心から繰り出される強い風は日本海から北日本へ吹き付けている。北アルプスでは遭難が報告されているが、8日(日)には山梨側は天候が回復すると見た。
長野と山梨の境にある金峰山(山梨側は「きんぷさん」、長野側は「きんぽうさん」と呼ぶらしい)はどうだろう。風は残るかもしれない。寒さ対策として耳あてを持参したが、これは大正解であった。深夜零時半に家を出て、定番のR17、R254を走り佐久で左折してR141を南進、川上村から信州峠を越えた。深夜の信州、ライトをこうこうと照らして高原野菜の朝摘みをしているのは、異次元世界へ迷い込んだ雰囲気。4:30に瑞牆山荘前の無料駐車場に入る。100台は止められそうな大きな駐車場はほぼ満車で、人気の山だなと改めて認識する(下山したときには、あふれた車が道路の両側を埋めておりました)。隙間を見つけて駐車し仮眠。

朝600、朝食を取らずに出発する。金峰山は、今春登ろうとしたが天気が悪くて瑞牆山だけであきらめた経緯があるので、あまり違和感が無い。駐車場の辺りは天気はよいが風が強い。春のときはカラマツが芽吹いているだけで寂しい山だったが、今はミズナラ、カラマツ、白樺と、まわりの景色が見えないくらい緑が一杯だ。
その中を快調に飛ばす。カラマツ林を透かして瑞牆山が望める稜線で右へ転回し、尾根を詰めて富士見小屋を通過。飯森山(2116m)の南面を巻く様にコメツガとシラビソ林の中を歩き大日小屋へ向かう。時々、昨日の雨が登山道を流れている個所を歩くが、スパッツの出番は無かった。比較的傾斜がゆるく歩きやすい。突然大日小屋が右下に見える空間に出る。ちょうど、幕営していた学生のパーティが瑞牆山へ向けて出発するところだった。大日小屋(素泊まりのみ)の中を見ようとしたが、「見学お断り」の張り紙があったので止め水場を見てコースへ戻った。水場は露出した沢水で上では登山路が横切っているので衛生上問題ないのだろうか?


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大日小屋

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大日岩(帰りに撮影)


ここから、大日岩がある小川山から金峰山へ至る稜線(2200m)に立つまでが結構長く、今までより急坂なので体力を消耗する。大日岩に近づくにつれて風の音が強まってくる。稜線に上がると本来なら展望が効き金峰山へ至る岩稜と五丈岩が見えるはずだが、今日は風が強く、その上寒さも厳しいので何も見えない。帽子をザックに仕舞い、耳あてを取り出す。


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天気が良ければこのような眺望が得られる。頂上(左)迄の登山コースとなる稜線(右から左へ)と五丈岩がはっきり見える。左側頂上直下の白い岩のところに金峰山小屋がある。(下山時撮影)


頂上迄は、大きな花崗岩の間を通り抜けたり、よじ登ったりと結構楽しい稜線歩き。距離的には長いが、飽きさせないコースだ。午後から天候が回復するはずなのに、多くの人が下山してくる。もったいない、それとも先を急ぐ理由があるのか。ここは結構、金峰山と瑞牆山を梯子する人が多いし、大弛峠から縦走する人はバスの便が気がかりだろう。突風に飛ばされないよう気を付け先を急ぐ。


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2300m付近から五丈岩と頂上(下山時撮影)

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五丈岩近接


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きれいな紅葉(金峰山南面、下山時)




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登ってきた稜線と瑞牆山(右)、背景は八ヶ岳(下山時撮影)


私が頂上に到着した時が、もっとも天候が悪かったようだ。全面雲の中でしかも強風が吹いて寒かった。風除けになる岩の間に入って昼食を取る。四方八方から登山者が来るので、どんどん登山者が増えてくる。ここは、西の瑞牆山荘、東の大弛峠、北の廻目平、南の御室小屋方面から来る登山者が交差する山の十字路なのだ。
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頂上付近の様子。団体さんが写真撮りで占有し、なかなか空けようとしない。困ったものだ。中高年の人達、若い人たちがあきれて見ていますよ。


寒さを我慢して粘った甲斐があって、徐々に雲が薄くなり上がってくるのがよくわかった。圧倒されるような目の前の五丈岩、南面の紅葉と富士山、北面の瑞牆山と八ヶ岳、これらを写真に納めようと、多くの人たちがカメラを片手に天候回復を待っている。おかげさまで、下山しながらよい写真を思い出に撮る事ができた。まぁ、当分来ることは無いような気がするので。

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巨大なモニュメント五丈岩、白いのは樹氷




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満ち足りた気持ちで自宅へ帰る途中、信州の海の口付近から金峰山(左)と瑞牆山(右)を眺める。異形の瑞牆山と金峰山の五丈岩がはっきり見える。


今春の瑞牆山レポートはこちら。それにしても、春のときも天候急変で白馬で遭難がありました。因縁を感じます。(合掌)


(完)

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アベル父さん

Author:アベル父さん
団塊世代、男

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