丸川峠から大菩薩峠(だいぼさつとうげ)

【期日】'06.3.25(土)
【天候】晴
【コース】 
 (24日)自宅900=車=030裂石登山口駐車場(25日)635→840丸川荘→1025大菩薩嶺→1055避難小屋→1105介山荘1200→1235石丸峠→1355上日川峠(ロッジ長兵衛)→1510駐車場(合計8時間35分、休憩込)
【形態】 単独行
【立ち寄り湯】丹波山温泉「のめこい湯」600円

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 行き、青梅街道は、丹波村に入った辺りから予定外の雪。柳沢峠はまだ先だというのに降りが激しくなり、二度ほど退却を考えた。しかし、対向車がないし、ABSが効いてくれたのでソロソロと車を進めて雪の無い大菩薩ラインまで降りてきた時は、心から安堵した。裂石(さけいし)で大菩薩の看板を見て左折、上日川峠(かみにっかわとうげ)へ至る林道は4月まで閉鎖されているので、ゲートの手前左にある駐車場に車を止める。ぐっすり眠って5時半に目がさめる。まだ雲が多い。20台はOKという駐車場に2台だけ。登山道を確認する。上日川峠へはゲートをくぐって直進。丸川峠へは駐車場の奥にある2つの道の左側(標識がある)を行けば良さそうだ(丸川峠は初めて)。朝食を食べてから歩き出す。

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林道のゲートと駐車場

 沢沿いの道をしばらく行ってから右の尾根に取り付く。積雪は5cmくらいで、凍っているところは無いので気持ちよく歩ける。しかも先行者は無く、あるのは一匹の動物の足跡だけ。前半は、ひずめがある小動物で今朝のものとわかったが、それと入れ替わりに奇妙な足跡が前を行く。足跡は夜中のもので、杖をついたような、まっすぐなトレースで何の足跡か私には全く想像ができなかった。

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何の足跡やら。人間なら私が一番乗り

 この尾根はブナ、アカマツ、ダケカンバ、ミズナラ、コメツガ、モミの大木が生い茂る豊かな森だった。なかでも常緑針葉樹のコメツガが優勢だったような気がする。8時40分丸川荘(約1,690m)に到着。積雪15cmくらい。回りを黒い大木に取り囲まれポッコリと開いた気持ちの良い空間である。夏はお花畑になりそう。前回の山行につづいて本日も山小屋の管理人に先行する。ゆっくりしていると、荷揚げ中の小屋番が追いつく。

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丸川荘

 小屋の(写真で)右側を直登すると、左からのコースと合流する。下ってくるときは、そこを下ると小屋へショートカットできる。大菩薩嶺への道は常に北面の為積雪10~15cmくらい。バージン スノーだが、時々動物が横切っている。熊ではないが猿の類か?コースの大半は巻道だが、後半ピーク直下はところどころ凍っているため登りは良いが、下りはアイゼン付けないと滑って痛い目にあうかも。但し、滑っても滑落するような危険な個所はない。コメツガが主体の常緑針葉樹の高木(どの木も背が高くて葉が見えないから樹皮から判断)で森全体が暗い。しばらくは尾根伝いの巻き道だが、最後大菩薩嶺の北面を大きく回りこんでからは戻るようにつづら折れが続いてピーク(2,056m)を踏むことになる。大木に囲まれて展望はない。標識がないと、そのまま通過してしまいそうなところである。

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左:丸川荘~大菩薩嶺の道、右:大菩薩嶺

 このピークを過ぎると様子は一変する。すぐ暗い森を抜けて、視界が開けると雷岩にいたる。避難小屋、上日川ダム、小金沢山から牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ至る稜線、それから塩山の町が見える。雲に遮られて富士山は見えないが、暖かくて気持ちの良い高原歩きが続く。先ほどまでとは雲泥の差だ。鼻歌交じりで避難小屋を通過、あっという間に峠(約1,890m)の介山荘に到着した。6人ほどの登山者がくつろいでいた。早速挨拶を交わすと、この時期来る人達だから真の山好きばかり。山の話に花が咲く。ひところ情報交換が終わったところで、大半は、大菩薩嶺へ向かって出発していった。一人残された私は、テーブルを独占して昼食の準備。本当に気持ちがよい。介山荘ではお土産も売っている。水は、1リッター¥150だった。

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雷岩からの眺望(避難小屋、小金沢山、上日川ダム)

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介山荘

 食事後石丸峠へ向かう。介山荘の裏ピーク(約1,980m)へ取り付いてびっくりした。コースがほとんど凍結している。コース取りするのも面倒になったので、急遽アイゼンを取り出す。大菩薩嶺への登りではなんとか我慢できたが、ここは急坂で安全第一とした。5人ほどのパーティーが下りてきたが、上まで凍っているそうだ。店員のアドバイスに従い10本爪(前爪付き)アイゼンを購入したが、急斜面でも直登できるので楽だ。少しかさばるのが、難点か。石丸峠が一望できるピークにたどり着くと様子はまたもや一変した。尾根は防火のため広く切り開かれており、明るい陽光に輝やいている。しかし、今度は雪解け水が登山道を流れ、コースはグチャグチャ。予想されていたことだが、スパッツが泥だらけになる。そんな状態で上日川峠へ向かう。ようやく疲れてきたので回りの景色にも、樹にも興味が薄れひたすらもくもくと下る。上日川ダムへの分岐で休憩。
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 上日川峠のロッジ長兵衛に着いたときには、すっかりモダンになった小屋と回りの駐車場、標識の類には驚いた。逆にこれなら、アウトドアの苦手なカミさんも連れてこられると思ったりした。途中ウラジロモミの大木があった。そうすると、丸川峠の道でモミとおもった樹は、ウラジロモミか?葉を見ないと判別できないが、皆高木で確認の仕様がないのが現実。上日川峠の広場は、日がさんさんと降り注ぎ、疲れていたら眠ってしまったかもしれない。この広場が夏になると、ハイカーや観光客で埋め尽くされることは想像に難くないので、当分来ることはないだろうなと、また感慨にふけってしまう。

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ロッジ長兵衛

 一休みして、裂石駐車場へ向かう。林道との分岐でどちらへ行くか迷った。林道は舗装だが相当の回り道、登山道はヌカっていそう。結局登山道を選択したが、意外とヌカっていなかった。後日車道を下った人のレポートをWebで読んだが、舗装路のため足への負担は相当なもので、結論は登山道を行くべしだった。快調にブナとコメツガ、モミが混在する明るい尾根を下って、ゲートをくぐり駐車場に到着したのは、午後3時。今回は、雪道が多かったせいか膝への負担が少なくありがたかった。
 帰りは、青梅街道を選択したが、道路上の雪はすっかり解けてなく昨夜の面影はまるでなし。気持ちに余裕が出来たので、丹波村の立ち寄り湯「のめこい湯」に寄ることにした。駐車して、川岸を下り吊橋を渡ると「のめこい湯」がある。奥多摩の「もえぎの湯」より広くゆったりしているのでくつろげる。アルカリ質で、室内湯がぬるめ、露天は42度と熱め。いい心配りだ、これで3時間600円は安い。




(完)

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三峰山,霧藻ヶ峰

【期日】'06.3.18(土)
【天候】晴
【コース】 
 自宅515=車=745三峰山駐車場→850妙法ヶ岳→1000霧藻ヶ峰→1025お清平→1120白岩山手前→1210お清平→1430三峰山駐車場(合計6時間45分、休憩込)
【形態】 単独行
【立ち寄り湯】温泉三峰神の湯、三峰神社 500円タオル付き

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 三峰山は雲取山、妙法ヶ岳、白岩山の三山を総称する名前だ。朝5時に起きて秩父へ向かう。本日はシラビソを見に白岩山辺りまで足を伸ばし、折り返す予定だ。いわゆる樹の見ツァー企画です。
 駐車場で料金¥500を支払い、雲取山(向かって右奥)とは反対側(左)の三峰神社側の参道を上がる。土曜日なのに大駐車場は閑散としている。10台も止まっていない。宿坊の立ち寄り湯を確認する。誰でも入浴可。料金はタオル付きで500円。時間は忘れたが21時頃までOKだったような。そこから踵を返し駐車場へ戻る。一人若い人が登山の身支度をしている。時間は朝8;00。

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登り口の鳥居


 妙法ヶ岳、霧藻ヶ峰付近は、ヒノキとスギ林の気持ちのよい道がつづく。下には笹が生い茂っている。標識によるとスズタケというササの一種で、そのたけのこは美味しいらしい。
 今日は道草を食っても良いので、奥宮へ歩いてみる。北側の山腹を巻く道だが、日当りが悪いところがあって所々凍っているので、慎重に足を進める。奥宮(妙法ヶ岳)へ行く道と霧藻が峰からの道が合流する地点で見晴らしが広がる。両神山が見える。

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妙法ヶ岳(奥宮)の分岐から両神山

 妙法ヶ岳(1329m)のピークは踏まず霧藻ヶ峰へ向かう。この辺りは、ブナが主体の自然林だ。やがて地蔵峠に到着。ここから行ったことは無いが太陽寺への道が分岐する(左)、右が霧藻ヶ峰。ブナに混じってカエデの類やミズナラ、ダケカンバの落葉広葉樹が広がる。残念ながらまだ花目がつくにはちょっと早いようだ。アセビ(アシビ、馬酔木)もあった。まもなく秩父宮殿下夫妻のレリーフが埋め込まれた岩の前を通過すると、霧藻ヶ峰休憩所(1523m)に到着。正面に両神山と和名倉山(白石山)の景観が素晴らしい。

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地蔵峠

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秩父宮殿下夫妻の記念レリーフ

 小屋番は私の一足先を歩いていた。荷揚げ中らしい。私が着くと、小屋を開けていた。お茶を戴くことは出来なかったが水(ペットボトル)を買い求める(¥400)。そこからすこし下ると、お清平1400m。太陽寺への巻き道が合流してくる。ブナ林にササが生い茂った日の当たる道は、とても気持ちがよかった。けものみちを覗くと鹿の糞がたくさんあった。

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霧藻ヶ峰休憩所


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お清平 1,400m

 ここから白岩山(1921m)までは、苦しいのぼりが続くはずであったが、シラビソが見たくてきたのでここで引き返すことはできない。登りはじめると北面のため、コースの水が凍結していて慎重な足運びを要求される。今日は、アイゼンを駐車場に置いてきたので、何とか凍っているところを避けコースを取る。これでは登りはよいが下りは大変だなと思いながら、更に上を目指す。目標は白岩山山頂。参考に記すが今日のコースは基本的に雪はない。ただし、北面のコースは解けて雪が水となって流れ、それが今日の寒さの為凍結していた。ただ、見上げると和名倉山から飛龍山、雲取山へ至る稜線は残雪が多く見られたので、まだアイゼンは必需品と思われる。

 本日のお目当ての一つ、コメツガの群落がお出ましだ。もちろん花は咲いていない。モミの樹もあった。しかし、最大目的のシラビソはまだ見つからない。同定する自信はないので、見つけられなかったというべきか。捜し求めて登りつづけたが、いよいよ凍結ヶ所が多くなり傾斜もきつくなってきたので、前白岩山まで来ていなかったが断念して引き返すことにした。

 霧藻ヶ峰の休憩所は、一挙に人が増えていた。駐車場に戻る前に目の前のビジターセンターを覗いてみた。シラビソの特徴を確認する。植物分布がかかれた大きな航空写真があったので、白岩山付近を見てみたがコメツガはあったが、シラビソはなかった。ということは昭文社の山と高原地図は間違いか?駐車場に戻ると車は20台にも増えていなかった。着替えて立ち寄り湯へ向かう。

 3月の頭に雲取山に登ったときは、久しぶりに雪の上を歩くのが嬉しくて目が行かなかったが、雲取山荘の周りにはえていたのがシラビソだったのか?コメツガかモミだと思っていた。次回確認しよう。



(完)

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西上州 鹿岳(かなだけ)

【期日】'06.3.11(土)
【天候】晴
【コース】 
 鹿岳登山口809→913一ノ岳/ニノ岳分岐→923一ノ岳頂上→分岐戻り→948ニノ岳1030→1145木々岩峠登山口→1210鹿岳登山口(合計4時間、休憩込)
【形態】 単独行
【立ち寄り湯】今回は無し

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 朝5時に起きて国道254号線を下仁田に向かう。下仁田の手前から、特徴的な形の四ツ又山899mと鹿岳(かなだけ)1010mが見える。
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下仁田から県道45号へ入って南牧村へ向かう。小沢橋(左に雑貨店がある)を右折し下高原(しもたかはら)の集落へ向かう。途中鹿岳を横から見る機会があるがまるでカシューナッツを立てた形に見える。
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 四ツ又山登山口(大久保集落)に看板(写真)がある。この辺は道路が狭く駐車スペースがほとんど無いが、この看板の手前を左へ下ったところ(橋の様なものがある)に止めても良いそうだ。聞くところによると、車が1台通れるスペースがあれば道端に止めてもいいよ、と集落の人はおおらかであった。

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大久保集落の案内板


 集落を抜けて橋を渡ると右側に何台か止められるスペースがある。心配な方はここが安全か。

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(左)大久保~下高原間の駐車スペースと(右)石の祠


 谷あいの狭いところを通過すると右に石祠があり、その先の右側に鹿岳登山口がある。左側の道端(登山口の向かい)に最大3台止められるスペースがある。普通では止められるスペースではないのだが、集落の人がいいよというので安心して止める。よく見ると登山口に水道の蛇口がある。聞くと沢の水を引いているのだという。ちなみに、この先歩いて25分ほどのところに木々岩峠登山口が有るが、その中間地点の道路わきに10台くらい止められるスペースがありました。
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 下高原の鹿岳登山口


 今日は、陽気がよくなるという。既に暖かい。支度をして畑のようなところを登る。よく手入の行き届いた杉林をつづらおれに登るが、うっそうと暗い。沢の水が流れていて、先ほどの蛇口の取水場所があった。青い空は見えるのだがなかなか見晴らしはよくならない。最後10分ほど急登すると一ノ岳/ニノ岳分岐に到着。馬の背の様に狭いところで、体が十分目覚めていないので、落下しないよう気を引き締める。まずは、取っ付きの梯子をよじ登り一ノ岳へ向かう。あのカシューナッツの岩稜だ。秩父の二子山と似ているが、あそこほど危険なところはない。10分ほどで頂上に着く。誰もいない。後続者もいそうもない。今日は一人で静かな山歩きが出来そうだ。それなりに景色はよいのだが、二ノ岳が控えているのでそうそうに分岐に戻る。

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下高原、一ノ岳、二ノ岳の分岐にある梯子

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二ノ岳登り途中のクサリ場


 梯子を降りて分岐に戻ると、馬の背のような狭いところを反対方向へ向かう。2、3mで四ツ又山からの道が右側から合流する。そして又気の抜けない急登、1箇所チェーンあって、10分ほどで二ノ岳頂上。頂上より北側の高原の集落に面したほうに突き出た岩峰があるのでそちらへ向かう。狭い岩稜の上なので移動するのも神経を使う。その分眺めは最高だ。だれも居ない岩峰を独占する。しかも暖かい。汗で濡れたシャツを脱いで乾かしながら、お湯を沸かす。お湯を沸かしている間、ゆっくり辺りを見渡す。四ツ又山、荒船山、妙義山、浅間山、両神山が目に飛び込んできてすぐそれとわかる。他に、北アルプスの鹿島槍らしき真っ白い峰と、谷川岳が見える。いろんな山が見えるのだが,春の陽気で霞がかかった状態で、他はどうでもよくなった。
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 頂上の辺りは、ほとんど葉を落とした潅木で、名前はわからない。松の類の針葉樹だけが青々としていた。おにぎりを食べたり、コーヒーを飲んでたっぷり1時間天上のくつろぎを楽しんだ。眼下の高原の集落では畑仕事をしている人たちが、手にとるように見える。天上界から見下ろす神々のような気持ちだ。他に誰も登山者がいそうも無いので、寂しくなり思いっきり叫んでみた。もちろん誰も答えてはくれない。十分楽しんだので、降りることにする。
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 下りは、四ツ又山をという案もあるかもしれないが、花の季節に又来る気でいるので、 木々岩峠よりの下山コースを取ることにした。二ノ岳の頂上にある標識に沿って木々岩峠へ向かう。こちらのコースはあまり整備されていないようで、下りにはかなり気を使う。しかもかなりの急坂だ。転げ落ちるように下る。いったんコルに下りると左の沢へ行きたくなるが、それをこらえて小さいピークを3回ほど乗り越すと「高原」という標識が現れた。その標識を信用して、標識が指し示す左側の尾根を下りる。道筋ははっきりしていない。ガラ場のようなところで、落ち葉が道を隠している。木にくくりつけられたリボンを頼りに慎重に下る。ところが途中100m程リボンを見失った。わからないまま沢を下ったが、夏道らしき道筋を見つけ、それをたどって右側の尾根筋へ移動したら、コースに再び合流した。標高差で、正確ではないが300m程悪戦苦闘し最終的に、切り出した木を搬送するための道路に出た。


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下山コースのGPSトラックデータ。始点はニノ岳の休憩した尖峰で終点は鹿岳登山口。登りのデータはありませんのでご注意下さい。


 それからは、その道をたどって車道に出た。沢には常に水が流れていたので、夏場の熱い時期でも飲料水には困らないようだ。試しに飲んでみたが、味は全く問題なかった。雑菌はどうか?保証は致しかねます。車道に出ると、入り口に標識があって、木々岩峠登山口とかかれていた。後は、のんびり鳥のさえずりを楽しみながら車を止めた鹿岳登山口に戻った。振り返ると、この下山コースは荒れていて、というより整備されていないので靴がすべり、岩に足を取られで、かなり神経を使ったことを報告しておきます。又、国土地理院の地形図に記載されているコースは、実際とは異なるようですので御注意願います。
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(完)

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雲取山~石尾根縦走

【期日】'06.3.4(土)~5(日)
【天候】快晴
【コース】 
3月4日
 奥多摩605=バス610円=640鴨沢→1055ブナ坂1105→1135ヘリポート→1145奥多摩小屋→1320雲取山避難小屋→1325雲取山→1415雲取山荘 (合計7時間30分、休憩込)
3月5日
 雲取山荘630→650雲取山→755ブナ坂→815七ツ石山→900千本ツツジ→930高丸山→1030鷹ノ巣山避難小屋→1125鷹ノ巣山1155→1310六ツ石分岐→1400笠岳分岐→1500車道→1525奥多摩駅 (合計9時間、休憩込)

【形態】 単独行
【立ち寄り湯】もえぎの湯(2時間750円)

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3月4日
 5:30鳩ノ巣の町営駐車場に車を止め、青梅線で奥多摩へ向かう。山の格好をしている乗客は3人。内一人はバスで日原へ向かった。私ともう一人は西鴨沢行きバスに乗る。6:05分始発バスは、後から来た一人を追加して3人の乗客で出発。天候は最高、もっと登山客は多いものと考えていたので、やや意外な感じ。

 6:40頃鴨沢に到着。停留所脇のトイレで用を足し、2、3m先を右折して車道を登る。100m程で左側の民家の塀に、コースマップが書かれた黄色い標識を見つける。そこを左折。コンクリートの道を登ると、小袖乗り越しで右からくる車道と再会。駐車できる広いスペースがある。車道をしばらく歩くと距離にすると200m(?)くらい、歩くと左側に3台程度の駐車スペースがあって、その先の石垣を登るように登山道が付けられている。その駐車スペースは既に満車であった。
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 ここから七つ石山、ブナ平、ヘリポート、奥多摩小屋あたりまでなだらかなのぼりが続くので、体力的には楽だ。最初尾根の右側を巻いて、堂所(どうところ)あたりから尾根の左へ行ったり右へ行ったりしながら高度を稼ぐ。ヒノキと杉の混合林が続き、紺碧の空が望めるが、なかなか展望が効くところへは出られない。積雪5cm、スパッツを着ける。まだ、早い時間なので樹氷のように林全体が白く輝き、目を上げると七ツ石山から鷹巣山へ至る稜線だけが望める。早くあそこへ行きたいと言う気持ちが高ぶる。

 堂所(どうところ)の手前にある水場は、冬でも出ていた。この尾根を登りつめ七ツ石山の下段巻き道に入る。南斜面の気持ちの良い登山道である。ぐるっと120度時計回りに回りこんでブナ坂に出た。左が雲取山、右が七ツ石山、まっすぐ乗り越すと日原。杉林に囲まれて少々暗いが木漏れ日が差している。このあたりは北に面しているので積雪10~15cm程。振り返ると七ツ石山の直登ルートを登っていく人が見える。
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 ここからヘリポートまでは、広い尾根歩き。防火のため幅広く切り開かれているので、展望が効いてきた。だだっぴろいヘリポートからは、富士山と南アルプス、行く先には小雲取山と雲取山の避難小屋が見える。一面が白い銀世界で、吹きさらしのところは凍った表面が露出していたので、慎重に歩く。アイゼンは持参していたが、履くまでもなかった。

 奥多摩小屋で休憩し、やっと山らしいピークを2つ3つ直登すると避難小屋に到着した。ヘリポートから上は巻き道があるのだが、途中が楽だったので敢えて直登を選ぶ。いずれにしても日当りもよく開けた尾根道なので気持ちが良いことこの上もなし。つい鼻歌も出る。
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 避難小屋は、奥多摩近辺の山にありがちな立派なログハウスで、先客の若者一人が今日泊まると申しておりました。私も夏なら参加したいが今夜は寒いだろうなと想像すると、自分は無理だと思った。日向に座っていると、眠たくなってきた。それでも軒下につるしてある寒暖計を見るとマイナス1度だった。時間は13:20分。

 雲取山頂上(2017m)では軽く山の位置を確認するだけで、長居はしなかった。大きな雲が湧いてきて富士山はもう見えなくなっていたし、明日はもっと良い天気になると何故か確信していたので、早々に切り上げ雲取山荘へ向かう。頂上からは南アルプスと赤岳(八ヶ岳)の真っ白い先端が見えていた。

 雲取山荘への道は、北面なので雪が深かった。20cmはあろうか。昨日降った新雪が覆い隠していたが下は凍っている。アイゼンを履くのが面倒だったので、そのまま強行したが急坂のため4回ほど足を滑らせて転んでしまった。転んだからといって転落するような場所ではないので、そのまま進み2時15分、雲取山荘へ到着した。早く着いたので、通された部屋は1-1号室。山小屋のオヤジさんは「今日は多いよ、80人ぐらい泊まる予定だから、4人部屋でお願いします。」という。寒いだろうから多いほうが歓迎だ、と私は思った。
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 部屋で寒さに備えて長袖とスキー用の下着に着替える。部屋の中央にあるコタツに足を入れてうとうとしていると、程なく同年配と若者の2人連れ、それと若者1人が来て定員となった。3人は三峰口から来たという。三峰口からの人が今夜は多いようだ。彼らは明日雲取山を往復して三峰まで戻るという。夕食までは、とりあえず敷布団に包まって仮眠。結構冷えてくる。そうしている間にも、どんどん宿泊者が到着する。外で雪を落とすパンパンという音が途切れることがなく5時過ぎまで続いた。ちょうどわれわれのいる1-1号室の外がトイレへの渡り廊下の入り口になっていて、少々うるさい。トイレは立派で水洗であるが、手洗いはない。雪で手を洗ってくれと言うことで、出口に雪の入ったバケツが置いてある。
 6時に夕食を戴くと、寝るには早いので石油ストーブがある喫煙席でねばる。廊下にはたくさんの蔵書と写真。部屋より、廊下のほうが暖かい。外に出ると満天の星で、オリオン座と白く輝くシリウスが明るい。スバルを探すがその辺りには月齢6の月があって少々明るすぎる。近くに火星も見える。同室の人たちを誘ってしばし星座観測。その日は8時前に就寝した。
3月5日(日)
 5時半に起床。今日は、すばらしい天気だ。はやる気持ちを抑えて、6時焼鮭、生卵、納豆、のり、味噌汁で朝食。食後すかさず出発の準備。お湯をもらって外でスパッツとアイゼンを装着していると、日の出が出る。歓声が上がる。写真を撮る人も。同室の4人で一緒に雲取山へ向かう。彼らは空身。30分程で頂上。予想通り最高の眺めだ。大きな富士が迎えてくれた。丹沢、奥多摩の山々、富士山、南アルプス、赤岳の先端、遠くに北アルプスの峰、両神山、うぅ~最高。
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 同室の皆さんとはここでお別れ、一人石尾根縦走へ向かう。避難小屋、奥多摩小屋、ヘリポート、ブナ坂、七ツ石山と尾根道をたどる。途中千本ツツジ辺りでアイゼンを外し、着ている物を1枚脱ぐ。巻き道は使わず常に尾根とピークを攻める。尾根道は適度の固さの雪があるので歩きやすく、日当りも良い。その上、常に富士山を楽しみながら歩けるという御褒美がある。
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 七ツ石山(1757m)、千本ツツジ、高丸山(1733m)、日陰名栗山(1725m)、鷹ノ巣山(1736.6m)とピークを踏む。鷹ノ巣山には、今日奥多摩から登ってきた人も集まり、昼食タイム。この頃には大気もかすんできた。だいぶ暖かくなってきたということか。ほとんどの人がカッターシャツだけ。風が出てきたら、フリースを着込むだけ。もうそういうシーズンになったということなのだ。
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 振り返るとここからが長かった。その上雪が解けて道がぬかるみ歩きづらいやら、滑るやら最悪だった。3度も滑って、ズボンのお尻の辺りは泥んこ。水根山、城山、六ツ石山分岐、三ノ木戸(さぬきど)山を経由して車道に出たときは本当にホットした。六ツ石山の辺りが一番辛かった。短調な歩きで、膝がもつか本当に心配だったのだ。一日5時間が限度かな、というところ8時間ほど歩いたことになる。登りにこの道を使いたくないと心から思った。鴨沢の方がはるかに歩きやすい道だ。
 奥多摩駅には3時25分に到着。3時36分の各駅停車で鳩ノ巣駅へ向かう。車を回収して奥多摩の「もえぎの湯」へ向かう。2時間750円は、高すぎでは。観光地だからしょうがないか。しかし、今回はいい山行だった。満ち足りた気持ちで帰途に着く。

(完)

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プロフィール

アベル父さん

Author:アベル父さん
団塊世代、男

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